これがどのような意味を成すか、判るだろう。
猪瀬もいけ好かない奴だったが、百歩譲っても規制に関しては最悪を考えてみても「隠れてやれ」と言う救いの言葉があった。
これは副知事時代の言葉だった。
猪瀬を推薦していたのは維新の会。
維新の会は規制推進派だったりするが、実は文化に関しては一目置いていたりする。
維新の会は今更褒める所はないのだが、良くも悪くも泥臭い大衆政党なのである。カルト的な組織票が存在しない。
橋下徹が組織票を当てにしてた事もあったが、結局それを狙ってしまったら本人がオワコンになるのだと思う。
今後は、アントニオ猪木の党になるのだろう。
石原が当選した時は組織票無しで都民の票で勝ってしまったのだ。
尤も美濃部亮吉へのリベンジということもあって捲土重来宜しく入れ替わる形で勝ったと言っても良いかも。
そんな石原もチョンボかますようになり自民党や公明党から力借りるようになって段々石原自身の評価も減らすようになった。
震災もあって石原の票も恢復するが、自分の息子の伸晃を総裁総理にしようとする目論見も外れてしまったから国政に復帰するようになった。
そこで副知事だった猪瀬に禅譲するような形で長年いた知事の座を去った。
猪瀬がオリンピックも引き継ぐ形で誘致に力注いだが、お金借りた問題で一年足らずで辞めてしまった。
今思えば、ほぼ都民の自由意志で動いていたのに、カルトが手柄取りたいがために猪瀬を潰したのかも知れない。
担がれたのは舛添だった。
明らかにどう見ても都民の意志とは無関係なカルトが担いだ候補だった。
投票率の低さもそれが物語っているのだろう。
カルトが都民騙して票を獲得した、と考えるべきだろう。
舛添の得票数は200万票だった。猪瀬の時の半分である。
細川宇都宮を合わせても舛添に遠く及ばなかった。
表現規制に関しては細川は勉強不足だった。
翻って宇都宮は表現規制やダンス規制に関してはNOを突き付けたのでシングルイシューとしては良かったかも知れない。
それもあって20代の票が意外と入っていた。
だが、宇都宮の得票数は前回の知事選の時と大して変わらなかったという。
現実的には多くの若者(に限らずとも)は
「政府に飼い慣らされた単なる消費者」
に過ぎなかったのだ。
そんな宇都宮も高齢者福祉を充実させると言ったり、舛添と変わらないこと言ってるなと思った。
これだったら宇都宮よりも舛添に投票した方が良いと判断せざるを得なかったのだろう。
多くの人は漫画の表現よりもオリンピックというお祭りの餌が欲しかっただけ。
お上が餌を与えれば下々の者がかぶり付くという現実を突き付けた。
多くの人にとっては個別の表現は迷惑この上ないと感じるのだろう。
お上が全て与えればいいのだ。
間違いなくコミケは潰される。
オリンピックを成功させるためには独自の、自発的な大衆文化が邪魔なのだ。
お上の言うことを聞いてくれればいいと思っているのだ。
ムスカ「馬鹿共には丁度良い目眩ましだ。」
3月のアニメコンテンツエキスポじゃないがビッグサイトでアニメ見本市が開催される。
元々表現規制に反撥してビッグサイトを出てったのだが、いつの間にか和解したのか。
石原が出て行ったからくっつくのは早計ではないか。
今度の知事はカルトとべったりだ。
表現は益々規制される。
カルトは一元的な価値しか認めない。
向こう6年は益々息苦しくなることだろう。
オタク文化は踏み潰される。そうなると、外国の表現を買わねばならなくなる。
ああそうか、日本の文化潰してアメリカ文化を輸入することが狙いか。
ソチ五輪が開かれてるが、今の日本国民は無批判に信託をプーチンに寄せるロシア人と変わらなくなってるなと感じる。
強いロシアの傍ら、異を唱える人がどんどん潰されているのに、それに鈍感なロシア人も罪を作っているなと思う。
今のロシアってソ連時代に文化を潰したから何も無い。
外国から文化を借りて自分の物にしているだけなのだ。
これが日本の未来である。
クールジャパンとか政府は言ってるが、その狙いは自分の眼鏡に適う物の輸出だろう。
コミケとか外国人が沢山来るのに。
お布施寄越せだから、それをしなければ潰すという考えがあるのだからもう呆れる他ない。
これでは権力の監視になりゃせん。
悪名高き都条例では付帯条項があってそれは認められたのだが、権力者を批判する箇所は表現規制されないとあるが、これがどうなるか。
お上がいちゃもん付けてこれが猥褻だと主張すれば何でもいいのだろう。
仮令、絶望しかなくても壺の底には希望が残されている筈だと信じている。
まどか「大丈夫。きっと大丈夫。信じようよ。だって魔法少女はさ、夢と希望を叶えるんだから。」