本当は美女に囲まれている男が主人公という話なのだろうが、よくよく見ればこの話はループを主題としたアニメであった。

主人公の行動一つでセカイが変わる。

紛れも無いセカイ系のアニメの一つ。

それこそ一昔かもっと前になっちゃうのかな、化石化した物語を掘り起こしたようにも思える。

作品自体はメタファーなんだね。

それで構成されているが、ちゃんと物語として機能していたのだね。















 この話もそうだけど、あなたはこの世界に無くてはならないという、自己肯定が一つのテーマとして存在する。

こういうのはセカイ系の変種なのだろう。

NHKにようこそとか言うアニメ、漫画でも小説でもこれも自己肯定と相互承認と言う話で終わったんだよね。

詰まり、終わりの始まり。

ほっぽり投げたエヴァンゲリオンを収める形で出来た作品だった。

エヴァ以降からの進化は見られたが、オタク系の話ってこういうのから基本的に逃れられないんだろうなと感じる。

宗教、自己啓発セミナーぽいが、社会にでるためにはそうせざるを得ないのだろう。

スタート地点が遠すぎる。